最近爪が厚くなった?と思ったら読むブログ

厚くなってしまった爪の画像 靴や足のtips
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今日は「爪」の話。
まぁこの辺はネイルケアとかフットケアの分野の話かもしれませんが、靴屋としても書いておこうと思いまして…

爪の厚い人は案外多い

厚くなってしまった爪

どうも、やっぱり旅に出るスタッフ、ヤサクです。








いきなりややショッキングな画像から入りましたが、
そう、本日は「爪」の話。








我々は接客の時に、お客様に素足になっていただいて御足を拝見させていただくことがほとんどなのですが、2・3人に一人くらいは「爪が厚い」方がいらっしゃったりします。








まぁ何を隠そう恥ずかしながら、これを書いている僕も右の小ゆびの爪は厚くなっております。








気付いたら厚くなっていたので、「一体いつからこうなった?」って感じなんですが、この記事が気になってお読みの方も同じ感想をお持ちなのではないでしょうか?








僕もそうなんですけどもも小ゆびの爪が厚かったので「似てるなー、遺伝かなー」なんて思ってて気にしなかったんですよね。








しかし勉強していくと、「どうやら遺伝だけのせいでもなさそうだぞ」とも思えてきます。








今日はそんなお話です。


なぜ爪は厚くなるのか?

自前の参考文献

手持ちの参考文献のいくつかを中心に調べて参りましたので、総合的にかいつまんでご説明していきましょう。







今回の参考文献は上記にある画像の3冊
足育学 外来でみるフットケア・フットヘルスウェア | 高山かおる |本 | 通販 | Amazon

皮膚科医が教える本当に正しい足のケア かさつき・巻き爪・たこ・外反母趾 | 高山かおる |本 | 通販 | Amazon

美容皮膚医学BEAUTY 第18号(Vol.3 No.5, 2020)特集:爪の治療・ケア | 関東 裕美 |本 | 通販 | Amazon
これらを元にとネットにある文献、
日本フットケア・足病医学会誌3(3) (jst.go.jp)
と合わせて今回はまとめてみます。








爪が厚くなる原因はいくつか考えられます。

  1. 爪水虫になっている
  2. 爪が生える起点にケガをした
  3. 加齢
  4. 内臓系疾患
  5. 深爪


1~4は不幸な事故だったり、仕方のない面があります。








栄養不足など身体の内側に原因がある場合でもコンディションが変わることはあまり知られておりません。








靴屋としては今回注目したいのは4.5の「靴」「深爪」です。


原因:靴のケース

爪というものは体の外側に向かって真っすぐ伸びてゆくものなのですが、その「進行方向を妨げられる」と伸びるのが止まるのではなく、伸びる方向が「前」ではなく「上」になるのです。
つまり「厚く」なるわけです。








「進行方向を妨げられる」というと思い当たるのがまず「靴」ですよね。








ゆびが靴の中で当たっていると、爪の成長方向が制限されるので厚くなる。
ま、この辺は想像に難くないですね。








実はこれ女性に多くてですね、ハイヒールとか「なるべく実寸にぴったり履くジャンルの靴」に慣れてしまうと、スニーカーなんかもぴったりし過ぎるものを選んでしまう。








本来ならば足長に対して+1cmくらいの余裕がベストなのですが、長年の習慣でその辺の基準があやふやになってしまう方もいらっしゃいます。








あと元々の足長が大きくて「これ以上大きい靴選んだら男の足みたいだわ」と、小さいサイズを選ぶ方もいらっしゃいますね。








「小さい足=女性らしい足」という刷り込みは中国にもありましたし(100年以上も前の話ですが)、アジア系にはあるあるなイメージなのかもしれないですね。
纏足 – Wikipedia








とはいえ
「あなたの履いてるそのサイズでは小さいから、この大きな靴を履きなさい」
と言って皆が素直に聞き入れてくれたらこの世に食べ物の好き嫌いなど生まれません。








「体に良いのは分かるけど嫌いなものは嫌いなの!」みたいなねw








男性においては、基準より大きいサイズを履いているパターンがありまして、その上ヒモを緩めずに脱ぎ履きすることが多いです。








なので、

大きすぎるサイズの靴をゆるく履く

足が靴の中で前に滑る

中で爪が靴に当たる

爪が厚くなる

というプロセスで爪が厚くなっていくことが予想されます。








靴が原因で大抵の場合、「親ゆび」か「小ゆび」が厚くなっていくことがほとんどですが、真ん中の3本のゆびも、きつすぎてぶつかる場合もあるし、緩くても「ゆびを握って踏ん張る癖」が付いてしまうと爪が地面を向くので厚くなります。








どちらにせよ
「適切なサイズ感の靴をチョイスする」
「その上で適切な履き方をする」
というのが解決の糸口になるパターンでしょう。


原因:深爪のケース

深爪をしすぎて爪が厚くなるパターンもあります。








爪が短くなりすぎると、ゆびに体重が掛かるたびにゆびの腹が盛り上がり、爪の成長進路を妨害してしまうためです。








なにかの事故で爪が剥がれてしまったときにも同様のことが言えますので、爪が正常の長さになるまでお医者様と相談しながらケアしていくと良いでしょう。








案外深爪してしまっている方は多いので「正しい爪の切り方」を再確認していただくと予防になるかと。








巻き爪の原因にもなりかねないのでね。
ツメキリの正しい使い方 | 貝印のツメキリポータルサイト (kai-group.com)


そもそも爪はなぜあるのか?

疑問を解決....できるかどうかは別としてw

ここまで爪の話でクドクドと言われると








「爪ってめんどくせぇ!もういっそのこと取っちまおう!」








って思うかもしれませんがカモミールティーでも飲んで落ち着いてください。
僕カモミールティーなんか飲んだことありませんが。








爪には爪でちゃんと役割があります。








そもそも「爪ってなんであんの?」と考えたことはありますでしょうか?








爪は我々の様々な動きをサポートしてくれる、大変便利なツールなんでございますよ。


爪は皮膚のなかま、骨の代わり

足も手も共通して言えることなのですが、ゆびの骨というのは先端までパンパンに詰まっているわけではありません。


まぁ惜しいところまではあるんですけどね。







「なぜ先端にまで骨がないのか?」という文献は見つからなかったのですが、どこかで聞いたことがあって、「ゆびの先端にまで骨があると、皮膚と骨の間の神経を圧迫して常に痛い状態が続くから」なーんてことを聞いて「なるほどなー」なんて思いましたが定かではありませんねw








しかしり骨がしっかり通ってないと力がうまく地面に伝わりません








なのでゆびの骨は程々の長さで終わっていて、その代わりに皮膚を硬質化した「爪」ができました。
いや、まぁ誰かが開発したものじゃないですけどw








これにより我々は「掴む」「握る」「摘む」など微細な運動や、「立つ」「歩く」「踏ん張る」などの粗大な運動のコントロールまでを可能にしているわけですな。








この辺の身体の話ってほんとに神秘的で僕は好きなんですよね。








ちなみに「皮膚が硬質化したもの」ということは「爪=皮膚」とも考えられて、水分不足などのケア不足でもトラブルが起こります。


爪が厚くなってしまった場合の対処法

多くの場合は爪が厚くてもそのままにしている場合が多いと思います。








放置していても問題ないケースもありますが、
爪が前から押されて爪の付け根に起こる「炎症」
爪がゆびの肉に食い込んでしまう「陥入爪・巻き爪」
厚くなりすぎた爪とゆびの間にスキマが出来て細菌が入ることによる「感染症」
などなど誘発してしまう症状もあります。









そうならないためにも先ほど「原因」の章でも説明した
「靴のサイズ感の見直し」
と、
「爪の切り方」
が、セルフケアとしては重要になってきます。








しかしそれも「爪が厚くならないような対処」、つまりは「予防」なので、
「実際に爪が厚くなってしまっている状態ならどうしたら良いのか?」というと、
「薄く削っていく」ことで元の厚みに近づけることが可能です。








近頃では電動の爪やすりも100均で売ってたりもするのでネイルケアのハードルもだいぶ下がりました。








しかしこれは上手くやらないと薄くなりすぎてもろくなってしまったり、皮膚を傷つけてしまう可能性もありますのでプロに見ていただくのが最善







しかし「薄く削る」というのも、物理的要因が主な原因での対処。
それ以外の細菌系や内臓疾患系が原因だった場合、根本解決にはなりません。







なので皮膚科フットケアのお店で対処してもらうのが一番安全です。


自分ではなかなか気づかない

と、いうのを自分で気づいて行動に移せれば良いのですが、ずーっと小さい頃から爪が厚い方や、加齢による視力低下で「自分の爪の状態が確認できない」というケースもあります。







「内臓系の影響が爪に現れる」こともあるそうなので、爪の状態が一つの「健康指標」になったりします。








本人もそうですが、周りにいる人間が知っていて、気づいてあげることで解決できることがかもしれませんので、機会があればお声をかけていただくのも良いかと。


爪は縁の下の力持ち

爪があることで細かい作業が可能になり、爪があることで足が機能しスムーズに歩ける。








どちらも人間が人間らしく生活するのに欠かせないものだと思います。








常に神経を尖らせる必要もないですが、「ん?これなんか変かも….?」と思ったら専門機関にご相談を。








こういうことを知っているだけで避けれる最悪もありますんで。








それでは~







































編集後記と言う名の”駄文”

うぇ~~い! 今日も書ききったぁ~!








そうそう、先日のブログのこの”駄文枠”で書いた、
「行きたかった学会があったけど募集締めきってた!」
って話があったんですけど、あれいけるようになりましたw
先日の記事はコチラ








諦めてた矢先、たまたま再募集の話がありまして、相談したらいけましたw








なので慌ててホテル取ったり新幹線のチケット取ったりしたんですが、あれってJRでまとめて取れるプランがあるんですね。








まぁバラバラで最安値を選べばもっと安くなるんでしょうが、僕のような旅初心者には大変ありがたいサービス。








ウチの会社は靴もインソールも修理もやったりしますが、確かに一つずつ専門店を回るのって大変だから、やっぱ一つのところに頼めたら消費者は楽ですねー。








ともかく今月静岡行きが決まりまして、海鮮ものや有名なハンバーグを食べれることを楽しみにしております。








一応2泊3日の旅行と言っても、内2日間は学会ですからね、実質1日です。








大した観光もできないとは思いますが、関東県内を出るなんて10年近くぶりですからね、楽しみたいと思います。








それでは~

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