靴のサイズ=足のサイズ ではないよっていう話

サイズの認識を間違うと痛い目にあいますよーッという話 靴や足のtips
この記事は約8分で読めます。

今回は「サイズ」の話。 
サイズ感でお悩みの靴ジプシーの方も多いかと思います。

少しでも足に合った靴探しのヒントになればと…

靴のサイズ=足のサイズ ではないよって話

どうも、なかなか関東から出ない男、ヤサクです。







突然ですが質問です。
「あなたの足のサイズは何センチですか?」
と聞かれてパッとお答えすることはできるでしょうか?








この質問、ちゃんと答えられる方は案外少ないのです。








「てやんでぃ! バカ言っちゃいけねぇよヤサクっつぁん! てめぇの足のサイズくらいわからぁ!」








と仰いたいのはわかりますがどうぞお茶でも飲んで落ち着いてください。 
あ、お茶はご自身でご用意くださいね。








もしかしてそのお答えいただいたサイズは「靴のサイズ」ではございませんか?








そう、僕が質問したのは「足のサイズ」であり「靴のサイズ」ではありません。








ここで「ん?」っと思った方は今回の記事、最後までお読みいただく価値はあるかともいます。








「足のサイズ」とは靴下などの下着も除した「素の足のサイズ」です。








靴屋として靴をご提案させていただく上で、なくてはならない情報なのですが、大抵この質問をして返ってくる答えは「靴のサイズ」なのです。








「それって何か問題あるの?」
「靴探してるんだから靴のサイズ言えばいいっしょ!」

とお思いの方もいらっしゃるでしょう。








「靴のサイズ」というのは、実はとても曖昧な情報なのです。







各メーカーごと、シリーズごとに形が違い、ヒトの足の形に合わせた時の収まり方も違うので
そのメーカーのそのサイズを今快適に履けているからと言って、同じサイズの別メーカーや別モデルが履けるという保証はないのです。








この辺の前提がまず念頭にないと、靴選びに失敗しやすくなります。








なので最初の質問に戻りますが、
「足のサイズは何センチですか?」
という質問に、
「今〇センチの靴を履いてます」
と返してきた方には
(なるほど、こいつぁ一刻も早く足を測らねば…..)
と、全国の靴店員は思っているはずです。








しらんですけど…..w


各メーカーの表記サイズと実際

実際にいろんな靴を比べてみましょう








越谷店にある中敷きが取れるタイプの靴の中で、サイズ表記が「24.0cm」相当の靴の中敷きの長さを10足ほど比べてみました。

メーカーシリーズ中敷きのサイズ
BROOKSゴースト1525.0cm
mizunoウェーブライダー26SW24.6cm
MBTコロラドX25.0cm
1997 classic25.9cm
Finn comfortHACHIOUJI25.1cm
PISA24.9cm
ブロックオリジナルIRIS25.1cm
yonexLC3025.3cm
アキレスソルボN51825.7cm
legero0-60081825.1cm
※個体差で数mmのズレはあるかと思います

とまぁ、こんな感じでした。








おおむね「+1cm」は確保しているところ、mizunoのウェーブライダーに関しては表記+0.5mm程度だったりします。








逆にMBTの1997 classicなんかは表記+2cmほどと、かなり実寸に近いサイズではないとつま先が余り過ぎてしまします。








この、サイズ表記と合わせて
・幅
・足(ゆび)の形
・靴の踵のボリューム

などなどの要素で「どのサイズがぴったりなのか?」が変動してきます。








ウチで扱っている商品ならば、ウチのスタッフたちは
「この実寸でこれくらいの足のボリュームなら、あの靴の〇〇cmくらいかなー?」
という予測を立てたりするわけですが、
例えばMBTの1997 classicなんかは足の実寸サイズで持ってくるわけですよ。








そうするとお客様は
「えー、そんな小さいサイズの靴履いたことない!」
って驚かれるわけですが、実際はピッタリだったりします。








ウチにはニューバランスやナイキは今現在置いてないのですが、例えば
「私、普段ニューバランス(or ナイキ)だと〇〇cmなんです」
と言われても、
(いやいや全然わからんッ!)ちょっとサイズ測らせてもらってよろしいですか?」
って感じになっちゃうんですよねw








それくらい「靴のサイズ」はメーカーによってばらつきがあるということ。








お判りいただけましたでしょうかー? ガッテン!ガッテン!


消費者はどう考えるべきか

そんなわけで「今履いている靴のサイズの情報」とても曖昧な情報という事がわかっていただけたと思います。








ここまでで
「いや~、靴選びって実は結構めんどうなんだなぁ」
と思っていただいた読者の方はまさにその通りで、靴選びというのは本当に面倒くさい。








早く「バックトゥザフューチャー2」に出てくるナイキの靴のように自動でフィットしてくれる靴が流通しないもんかと願う今日この頃。








実際問題、「靴難民」と称される方はいて、何を履いても足に合わずに有名な靴屋を巡る日々を送っている方も少なからずいらっしゃる現状です。








「明日は私が靴難民になるかも…..!!」と不安で眠れなくなりそうなあなたに朗報!
ちょっとしたヒントをここで伝授いたします。


tips① 自身の足のサイズを把握する

自分の足の情報はなるべく多く知っておいたほうが吉でございます。








足長足幅足囲は基本として、環境があるなら足底圧で自身の姿勢や体重のかかり方なんかも知っておいていいかもしれませんね。








あと土踏まずのつぶれ具合や、踵の骨の角度なんかも店員さんに確認してもらうといいかも。
歩き方のアドバイスがあればもう最高です。








測定は、「視線を前に向けて自然に立っている姿勢」で行うので、自分で測ったり確認するのは難しいです。








そして女性は、男性に比べて体の変化が激しいので、年齢、季節、生理周期、時間帯などなど、体の変化に影響を及ぼす要因が多い








女性に限ったことではないですが、いろいろな靴屋さんを巡る場合にはメモや写真に残すなどしてみましょう。


tips② 靴選びは店員さんに任せてみる

足の情報の後は靴の情報です。








先ほども申しました通り、人間の足の形ほどではないにせよ靴び形も千差万別。








どの足に、どの靴の、どのサイズで合わせるかでぴったりさが変わってきますので、ここはその靴を取り扱っているお店の店員さんにお任せするのも吉かと。








靴屋さんなら取り扱っている特徴・サイズ感は大体把握していると思いますので、足の実寸サイズで入る靴や実寸よりやや大きめじゃないとつま先に余裕が生まれづらい靴などの情報を持ってます。








自身のイメージとは違う靴が出てくるかもしれませんが、
「今回はなんのために買う靴なのか?」
という基準を決めておくとよいでしょう。








とりあえず痛みを何とかしたいのか、

旅行で履いていきたいのか、


ちょっとした買い物ようなのか、


おめかしした日に履きたいのか、

使うシーンによって譲歩する条件が違うと思います。








その基準をもとに、店員さんとすり合わせていくとよいかと思います。


tips③ 「調整」を前提に考える

足は自然に形成され、きほん左右対称ではありません








しかし靴は左右対称に作られます








足長、足幅、足囲などの要素を混ぜれば同じ足の方はまずいないと言っていいでしょう。








そんな足にぴったりの靴を探すというのはそもそも高難易度ミッションなので、「調整を前提とした靴選び」を心がけると少しは気持ちが楽になります。








そう、100点の靴なんて探さなくてよいのです。








80点のものが見つかればラッキーですし、60点の靴だって調整次第で何とかなります。
限界はありますけどw








世の中には様々なサイズ調整グッズがありますし、安価に手に入る物もあり100均にあるものも多いですよね。








しかし使うにはそれなりの知識が必要ですし、微調整には設備と技術も必要….








そんな時こそ我々のような靴専門店のスタッフにお任せいただければと思います。








そして実際に使ってみないとわからないことが多いのが靴・インソールの世界。








アフターフォローが充実しているお店だとなお安心かと思われます。








しかし実は一番手軽にできる「調整」があります








それは「留め具をしっかり締めること」








靴ひも、ストラップ、マジックテープなど、靴についている「留め具」は、あなたの足と靴の適合を高める最も手軽な調整グッズです。








デザイン的にとか、面倒だからとかで嫌厭される方もいらっしゃるでしょうが、これらをしっかりと締めるだけでも違います。








靴ひもは前から3番目らへんの穴から締めるのが良いのですが、意外とここ強めに締めるので、力加減は店員さんにやってもらうとよいでしょう。


靴ジプシーの方へ少しでも参考になれば~

僕が接客の時に、
「靴を足の一部として機能させるために、なるべく足に近い形にすることが大事です」
とご説明することがあります。








インソールや調整パーツを使うのもいいですが、靴紐などをしっかり締めることによって、靴を足の形に近づけることが可能です。
これによって、トラブルのリスクを下げられる。








もちろんつま先は弱い器官なので、つま先には余裕を設けたうえで、ですけどね。








逆を言えば、そういった留め具の無いものは「そもそもトラブルリスクが高いもの」と覚悟して「調整ありき」でお求めいただければ、多少道が拓けるのではないでしょうか~?という話しですね。








何かお困りのことがあればお近くの靴屋さん、あれば「シューフィッター」のような有資格者の在籍しているお店に相談するのが良いと思います。








もちろんウチに来ていただいても全然ウェルカムなんですけど、全国展開もしておりませんので、遠くにお住まいに方はお近くの良いお店を探していただければと思います。








ってなわけで今回は「サイズ」のお話でしたー








それでは~







































編集後記と言う名の”駄文”

はぁ~、今日も書いた書いた~







そうそう、冒頭あいさつの回収ですが旅行とか全くと言っていいほどしなくてですね、もう10年以上は旅行してないです。








何かしらのイベントがあると関東を出るのですが、「観光」とかだけの理由では遠出しないんですよね。








九州行った時もバンド活動でって感じでしたし、名古屋へ赴いた時もネットで知り合ったミュージシャン仲間のオフ会だったり、「そういう予定があるついでに観光でもすっかなー」っていうので、「観光」って僕の中で「ついで」の位置づけなんですよ。








で、2月下旬に「日本整形靴技術協会(IVO Japan)」ってところが「第18回 日本整形靴技術協会学術大会」という催し物をやるってことを、シューフィッターの養成している「足と靴と健康協議会(FHA)」からお知らせが来まして….








「あ、面白そうだな、行こうかな~」なんて思ってたら開催は「静岡」なんですよ。








「静岡ッ!! 泊りかぁ~ww」
って事で僕はそこで二の足を踏んでしまったわけですよね。








ホテルってどーとるんだ!?とか

新幹線ってどう乗るんだ!?とか

スーツケースも持ってねぇや!とか

色々考えてて….っていうか決断を先延ばしにしていたんですけどw








それでいざ先日11日に腹を括って申し込もうと思ったら…
「現在お申し込みいただけません」
という表示が….








「あっちゃー! 間に合わなかったかぁwwww」








やっぱ普段から遠出に慣れておかないと、こういうチャンスは掴めませんねw 反省しますww







なので今度、旅に出ようかと思います。 探さないでくださいw







それでは~

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