ちょい長めなのでお時間ある時にどうぞ
地味に多い “巻き爪” の相談
どうも、クレーンゲームの奥深さを再認識したスタッフのヤサクです。
本日は「巻き爪」の話なのですが、どういうワケか当店には病院で巻き爪治療帰りのお客様にちらほらご来店いただいてます。
治療院帰りの方は施術してくれた方に
「靴を見直したほうが良いですねー」
的なことを言われてるそうで、その足でお越しいただいているようですね。
まぁ爪が食い込んでいるわけですからね、あんな固いものが。痛いっすよそりゃ。
すぐ何とかしたくなるのが普通です。
あくまで僕の所感ではありますが、売り場でよく見る巻き爪って大抵2種類です。
今日はそんなことを書こうかなと思うとります。
てか痛みがあるならまず病院へ行ってくださいねw
話はそれからですw
あなたの “巻き爪タイプ” は?
治療院帰り or 普段のお悩みで、
「私、巻き爪で合う靴を探してるんです」
ですとか、
「巻き爪ってインソールでなんとかなりますか?」
というご質問はよく頂戴いたします。
頂戴はしますが、なにはともあれ
「まぁとりあえずお御足を拝見」
と返答しますねw
さっき言った通り、どっちタイプの巻き爪か?ってことです。
まず僕が見るのは「片巻き」か「両巻き」かです。


爪というのは基本的に
「両端が巻きながら伸びる」
性質を持ってます。
歩く際や立つ際に、ゆびの腹に体重が乗る事によって過剰に巻かれず、真っ直ぐに伸びるようになってるわけです。人間ってすごいっすなぁ。
と、いう事を踏まえると、この「両巻きの巻き爪」

こういう爪を見た時には、
「はは~ん、さては足のゆびをあまり使えてないな?」
と思うわけです。
それに対して「片巻きの巻き爪」は

自然発生とは思いづらいので
「はは~ん、さては靴にぶつかっているな?」
と思うわけです。
この巻き爪タイプで説明の道筋が変わってきます。
しかし爪は内臓系のコンディションでも変形や変色をすることもありますので、これらは大分どんぶり勘定な推察ではありますが、詳しく分析するツールもないですし、所詮は靴屋ですからね。
「爪がなんか変だッ!と思ったら皮膚科」
は基本ムーブだと思ってくださいまし。
“巻き爪” は靴で解決できるか?
正直言って、靴やインソールを見直したところで、それらに爪を綺麗にする力はありません。
なぜなら靴やインソールは直接爪にアプローチをかけるわけではないからです。
そもそも爪を作る、元の組織が損傷していたり、歪みをもっている場合、なおどうすることもできません。
まず巻いてしまった爪を、皮膚科さんや、フットケアサロンである程度綺麗にしてもらった後で、
もう一度ならないような対策としての靴やインソール
という付き合い方になります。(もちろん、無理なパターンもありますが…)
その上で、先程挙げた2パターンの巻き爪対策になる靴選びのポイントを簡潔にあげてみます。
片巻きタイプ
【1. 靴のサイズ(足長、足幅)の見直し】
片巻きタイプは靴からの圧迫を伴っている場合がほとんどなので、とかくサイズの見直しから。
足の実際のサイズと比べて小さいのはもちろん、足と比べて大きくても、足が靴の中で滑って爪が圧迫されることもあります。
それと、幅が広い設計の靴でも、先のデザインとゆびの形が合わないこともあります。
インソールを取り出してみて、自身のゆびの形と合うか確認してみましょう。
【2. 靴に足を固定できる要素があること】
正しいサイズ感の靴を履いても、足が靴の中で動いてしまっては意味がありません。
スリッポンなど、手を使わずに履ける靴は巻き爪になる可能性が高まります。
マジックテープや紐など、足を固定するためのものが付いている靴を選びましょう。
【3. 正しく履き方で靴を履く事】
マジックテープや紐がついている靴でも、しっかりを締めなくてはやはり意味を成しません。
踵にしっかりと合わせてつま先に余裕をもたせた状態をキープするには、締めたまま脱ぎ履きできるような緩さでは再発率は上がってしまいます。
しっかりと靴を体の一部にしましょう。
両巻きタイプ
【1.靴のサイズ(足長、足幅)の見直し】
あくまで経験則ですが、両巻きタイプは細足さん or 扁平足系 の御足が多い印象です。
細足さんは、そもそも足に合う靴を探す難易度が高いため、靴の中で足が動くのを止められずにゆびが使えず、巻き爪になるパターン。
扁平足系は、ざっくり説明すると ”関節同士のロックがかかりにくい状態” と言えるので、ゆびにまで体重が乗らないことが多いんですな。
という特徴の方に、
「スリッパなどを履いて普通の靴と同じように歩け」
と言われて、踵からゆび先までキレイに荷重が抜けるように歩く人はまずいないでしょう。
ゆびを使えてない、ペタペタした歩き方になるはずです。
「自分の足は幅広だ」
と誤認している方も一定数います。
”いざ測ってみると細身の足”
なんてことは珍しいことではありません。
そして家族全員が扁平系の足をしていると、「普通」の感覚がわからなくなりますので、まずは自身の足を客観的に評価してもらうことから始めましょう。
【2. 靴に足を固定できる要素があること】
靴の中で足が固定できると、ゆびが動かしやすくなります。
これ、先程の説明も込みで扁平足の方が靴の選び方やインソールで歩きやすくなる理屈に通ずるものがあります。
足が固定できていない状態ですと、ゆびを握りすぎてゆびの腹で地面を押せてなかったり、逆に反り上げて靴を動かないようにするなど、ゆびがうまく使えない状態になりがち。
しっかり紐やベルトで固定できると、ゆびがリラックスして伸びながらも地面をとらえるように働きやすいです。
【3. インソールを入れてみる】
”扁平足”や”開張足”などの骨格の崩れが、ゆびの機能を阻害する可能性があるというのはご説明しました。
片足28個の骨が上手く噛み合う事で、ゆび先にまで力を伝えられるのですが、ホロホロっと崩れてしまうと、ゆびに上手く体重が乗せられないことがあります。
ただ単に細足だ、という方でも、アーチサポートの山がストッパーになって前すべりを防いでくれることもあるので、入れといて損はないと思います。
インソールの上っ面の素材を滑りにくいものに代えても効果があるかと。
がっつりしたアーチサポートインソールはなかなかのお値段がしますが、いろいろと怖い方は低価格帯のお財布にもアーチにも優しいものから試してみていただければと思います。
ま、結局言うべきことは同じなんですがね
長々と書きましたがよくよく読んでみると、内容は違えどポイントは同じで
・適正なサイズの靴を
・適切な履き方をする
というのは、片巻きタイプ・両巻きタイプでも
大・大・大前提
なのです。
とはいえ、なかなかお歳を召されている方は、
今までの習慣や常識を変える
ということを受け入れづらいこともあるでしょう。
全てを変えろとまでは申し上げませんが、客観的な事実と、僕達のやり方をお伝えして、納得の行く形で少しずつ変えてくだされば靴屋冥利に尽きるというもの。
放置していても良いことはないですからね。
「巻き爪だッ!」
と思って間違えても靴屋に来てはいけませんよ。
まずは皮膚科さんです。
何卒よしなに。
それでは~
編集後記と言う名の”駄文”
いやぁ鬼滅の映画見てきましてね。
猗窩座(あかざ)という鬼との対決がメインのストーリーだったのですが、まぁ良い話でね。
ま、知ってる人のほうがほとんどなので今更説明などは不要かと思いますが、「鬼滅の刃」という作品には”人食い鬼”が敵役になってまして。
その鬼も、元々は不遇で不幸極まりない人生を経た人間で、死ぬときに回想があるわけなんですが、それがまた泣けるんだわ。
今回のメインの敵役、猗窩座との決着。
もちろん主人公が勝つわけですが、あんな感想見させられたら…
フィギュアを取らないわけにはいけません。

俺も一緒に鬼になるよッ!猗窩座ッ!
やっぱ CV 石田彰 は色んな意味で強い。
しかし今回、すぐには獲得できず、映画を見終わった直後の3本アームのタイプで取れなくて、店を変えて ”ペラ輪” で挑戦して獲りました。
”ペラ輪” というのはこういうのに引っ掛けて穫るタイプのやつです。

個人的には「手数勝負でしょ?」って思うんであまりやりたくないんですけど、今回ひとつ発見がありました。
普通、この輪を狙う時、アームが開いたギリギリのところを引き寄せるように狙いませんか?

僕も最初の数十回はそうやってたんですが、1・2mmくらいしか動かないんですよね。
重いのは知ってたんで仕方ないかな?と思ってたんですが…..
ちょっとミスって奥サイドに乗ってしまった時がありまして、

あぁこりゃダメだなぁと思ったんですけど、
こういう閉じた時に引き上げるようなパターンだと4~5mmズレたんで

「コレだッ!!」
と思いました。
もちろん、アームの開き方も強さもマチマチなので確実性はありませんが、穴も狙う位置で動き方が違うというのは発見でした。
やっぱクレーンゲームって奥が深ぇや!
それでは~